2018/08/19

中学受験「偏差値を上げるには。」その二

偏差値とは何だ。


偏差値による評価に批判的な方も大勢いらっしゃるようですが、

偏差値というものを「正しく」理解すれば、有益な判断材料だと思います。

歴史ある大手塾の模試では、過去のデータも膨大にあり、

合否判定はほぼ妥当と言えます。

「一発逆転」や「下克上」は極まれなケースであり、奇跡はないと考えた方が良いです。


あるのは、成績が例え下の方であっても、そこからの基礎の積み上げ、

努力した結果です。

偏差値は、

受験母集団の中で、

正解率が50%の問題を確実に正解すれば、偏差値は確実に50を超えます。

正解率40%以上だと60、

同じように正解率30%以上だと偏差値70となります。

正解率が50%を超える問題とは、比較的解き易い問題=基礎を確認する問題です。

学問に王道はなし


私が大学受験の頃、

「国公立医学部を目指す学生はセンター試験で9割必要だけど、それが意外と大きな関門と

なっている」

と聞いたことがあります。

難問の多い2次試験対策の勉強が優先となり、

100%教科書の勉強で足りるセンター試験が疎かになるそうです。

医学部受験だからと言って、特別な学習は必要ないのです。

中学受験を控えた小学生も考え方は同じだと思います。

学力に合ってない問題をいくら頑張っても、そのような問題の解説を授業で聞いても、本

人の身にならないです。

「社会」のように、学年によって単元が変わるだけで、難易度が変わらない教科は別にし

て、本人の現在の学力に見合った基礎まで立ち返り、そこをスタートとして易→難へ少し

ずつレベルアップしていく・・。

それが一番の近道であり、最善だろうと思います。

まさに、学問に裏技や秘策はなく、王道はないです。