「中学受験では塾に通塾して、夏期講習に出て、テストも全部受けていないとまずい」と
は通説のようですが、そうしたからと言って子供の学力が向上し、受験に対応できる訳で
はありません。
塾には行っているし、宿題もこなしているけれど、春から夏休み直前の模試で成績が変わ
らない子については、特に学習内容をよく見てあげたほうが良いと思います。子供が悪い
訳ではないことを親も理解する必要があります。
基礎が固まらないまま、大量の問題をこなしても、いわゆる「やっつけ仕事」をやってい
るのと同じです。
受験対応と言いながら、大手塾のスケジュール通り行くと、8月の盆を過ぎようとしている
この時期でも、6年生の学習単元が終わっていません(夏期講習のため止まっている!)。
算数のニュートン算やn進法の文章題、社会の近現代史や政治、経済分野の公民等も重要単
元のはずです。
塾では、決まり文句のように、「お任せ下さい」と言います。任せるかどうかは親の自由
ですが、塾が責任を取ってくれる訳ではありません。
塾では合格実績を大々的に公表しますが、不合格実績を(出せるのに)出していません。
そんなアンフェアな情報に、付き合ってる暇はないです。
普通の子は、教わったことをすぐに理解し消化し、問題に対応などできません。
受験まで半年であることを考えれば、この時期に全教科全単元の受験範囲を家庭学習で初
歩程度でも終了し、秋以降に備える必要があります。
親はここでも積極的に子供の学習に関与する必要があると思います。