2018/09/04
中学受験 「志望校を決める。」合格は手段、入学後の学校生活を考慮する。
志望校を決定する際、偏差値は重要なものさしで、
最終の受験校は、ほぼ子供の偏差値か、やや上の学校になるケースが多いと思います。
中学を受験して、さらに高校を受験する場合は別として、
大半は中高一貫校で入学後は6年間の学校生活になります。
資格試験のように受験して合格で終わりでないことは、当たり前なのですが、案外見落と
しがちです。
特に近年は、私立校間でも競争が激しく、どこの学校も、
少しでも優秀な学生を集めようと躍起のようです。
そして、入学した学生から難関大学への合格実績を挙げることによって人気を得、
新たな募集で志望者を増やし、優秀な新入学生の獲得を測る・・。
学校も経営上、塾と同じような戦略を取らざるをないようです。
入学したら、すぐに大学受験は始まっているのです。
前置きが長くなってしまいましたが、
「志望校を決める」にあたって、
子供の「学校内の席次」は考慮してあげるべきだろうと思います。
先述のように、各学校とも大学への進学を想定し、
定期試験のたびに必ず校内の席次を生徒、保護者に伝えます。
うちの子は、中高一貫校に通っていますが、
通知表には各教科の評価と共に必ず各定期試験の席次が添付してあります(英、数、国、
理、社のみ)。
中学校の間は、学校によって進度が異なり、外部を含めた全体の偏差値は出しにくいで
す。
したがって、学校は入試での得点、席次からすべての試験を記録しています。
学校が集団教育である以上、上位校であれ下位校であれ、必ずその集団内の成績の序列が
できます。
当然、生徒間での話題にもなると思います。
難関校で成績下位の場合、本人の性格、受け取り方次第で、
・成績下位なら成績上位めざして、余計に辛抱強く頑張れる
・居心地が悪く、学校がいやになる
に分かれるかと思います。
特に、難関校であればあるほど、下位から中位に上げるだけでも校内の席次を上げるのは
至難の業と考えた方が良いと思います。
入試で下位で、上位で卒業するのは、非常に稀なケースです。
かなり高い確率で入学試験での成績順が固定化します。
中堅校でも、校内で成績上位で居た方が、居心地よく、勉強もはかどるお子さんも居るは
ずです。
また一方で、中堅校でも上位にいると、安心して、怠ける子もいるかもしれません。
難しいところではあります・・。
ただ、最悪を考えるなら・・
志望校は、入学できても、学校内で最下位層になりそうな学校であれば、
お子さんの性格とよく照らし合わせた上で、慎重に考えたほうが良いと思います。
私の周りでも、ごく普通の中学生が不登校になっているケースが多いです。
公立だけではなく名門私立でも・・。
外野からでは原因はわかりませんが、リスクはできるだけ排除しておきたいです。
子供が充実した学校生活を送れるのが1番最優先かと・・。
お子さんの性格にも寄りますが、6年間の長期の学校生活になり、塾のようにダメならすぐ
にやめるという訳にもいきません。
ここでも子供ファーストで考えてあげるべきだと思います。
以上、中学受験 「志望校を決める。」合格は手段、入学後の学校生活を考慮する。・・という話題でした。