中高一貫校を希望する目的は、その後の進学を有利に進めたいからに違いない。
ところが、中高一貫校の教育施策はそれほど生徒の偏差値に影響しない。(中高一貫校の教
育は、生徒の偏差値を上げる事だけが目的ではないことも留意が必要・・。)
→中学受験について、私はこう考える 。「進学実績が先か?難易度が先か?」
それでは、例えば将来、国公立大学への進学を想定した場合、
小学6年生の段階でどのくらいの偏差値があれば、学力教育がうまくいっているのでしょう
か?
この点は、どの大手塾の情報にもないと思います(あったりして!?・・)。
しかし、受験生の親御さん方は確認しておきたいところ。
調べてみて、おおよその目安がわかりました。
→「教育の生産関数の推計ー中高一貫校の場合」
この論文中の図4-1「中学入試偏差値と合格実績」を参考にみると、
国公立大(旧帝大)では、首都圏の首都圏模試センターで65、近畿圏の五ツ木・駸々堂で55
。
その他の国公立大は、首都圏の首都圏模試センターで60、近畿圏の五ツ木・駸々堂で50。
以上が大体の目安かと思われます。
勿論、この数字以下であっても合格者はいます。
ただ、極端に少なくなります(2極化している)・・。
よって、これが最低レベルの偏差値と考えていいのではないかと思います。
中学受験で志望校(受験校)を決める際にも、お子さんを「該当偏差値以上の集団の中に入
れる」ということであれば、この偏差値を参考に学校を探すのも方法の1つかと・・。
それにしても、このデータを見ると、
国公立大学、特に旧帝大への進学を想定した場合には下位層がかなり厚いのがわかりま
す。
大きな壁、現実の厳しさ・・。
上記の偏差値は中学入学時点で必須のような感じがします。
それに比べて、私立大は大まかな傾向はあるものの、かなり散らばりがあります。
小学6年生の段階ではわからないのではないでしょうか。
得意科目だけで受験できることも影響があるかも知れません。
うちの子は、国公立大に行ってもらわねば困るのですが・・。
うーん(汗)、どうなることやら・・。
以上、中学受験 「国公立大学に行くにはどのくらいの偏差値が必要なのか?」・・という話題でした。
・首都圏模試での偏差値に対応した学校案内では、首都圏版 中学受験案内 2019年度用が
便利です。
・関西圏では、中学入学案内をご参考に。