「日本人は保険が好き」と言う人さえいる。
保険が好きで入っている人なんているわけがない・・と私は思っています。
平成30年度の生命保険に関する全国実態調査(生命保険文化センター 速報版)によると、
生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は88.7%。
ファイナンシャルプランナーがよく保険の内容を指摘するのは、突っ込みどころが満載だ
から・・。
しかし、それも的を射ているとは限らない。
ファイナンシャルプランナー自身が保険の代理店だったりしますから。
・保険の支払い総額を知っている人はお金を貯められる。
将来の、誰にもわからないリスクに対して不安を煽る。
保険会社の常套手段。
テレビCM、保険のおばさん、かしこそうな外資系の営業マン、誰から入っても特別な保
障はない。
顧客も、「そんなものかな」と一人月2万円程度の保険に契約する。
私も何も知らない新入社員だった頃、「この程度なら新入社員でも楽に払える金額」とま
んまと保険会社のいいなりに契約してしまっていました。
生命保険は、一度契約すると解約が面倒だったりするので、継続してしまう。
また、月に○万○○○円などというから、われわれ消費者はそういうものだと理解してし
まう。
実は生命保険にも、車などと同様に販売価格が存在するのだ。
それを、割高に分割払いしているにすぎない。
月2万円は、1年では24万円、20年では480万円、40年では(20代で保険に入るとだいた
い40年は保険料を払い続けることになる)960万円!。
夫婦2人だと1920万円!
家計の3大出費に入る大きな買い物とされる理由はこのためだ。
保険は興味がないでは済まされない。
興味がないものに2000万円近くも費やしていたら、貯まるはずがないのだ。
・生命保険の原価を知る人はお金を貯められる。
生命保険には、商品の原価の相当するものが存在する。
画像引用:https://www.hokende.com/_images/5dbfb2ce-da3a-4b52-90ac-c122d1d8dc83/5630a59128a47.png |
どんなに難しい保険数理を持ち出しても、基本は同じ。
純保険料が保険の原価に相当する。
付加保険料が、保険会社の取り分。
日本の生命保険の大半は、付加保険料が高すぎるとされる。
保険に加入する場合、付加保険料ができるだけ安い保険が、消費者に取って「良い保険」
になる。
保険会社が内訳を教えてくれるわけがないが、参考になる資料がある。
画像引用:https://wimg.netseiho.com/about/detail/img/05_pic_01.png |
ライフネット生命が2008年に初めて原価を公表して話題になったが、現在も継続してい
る。
他社が公表していないので比較できないが、公表し続けているということは、これでも他
社に比べて安いとからと考えてよいだろう。
私たち消費者にとって、生命保険はコストにすぎない。
仮に1カ月2万円の内20%でも下げることができれば、40年で192万円(夫婦で384万円)の
無駄使いを省けるのだ。
家計の見直しや貯蓄の原資を考える場合、日々の小遣いや食費を減らすことより、保険を
見直した方が効果が大きく、確実なのは間違いない。
以上、「生命保険の本質を知っている人はお金を貯められる!?。」という話題でした。