2018/10/04

不動産を早く、高く売る方法。NO5、「仲介を依頼する不動産会社との最適な契約方法」

一般媒介契約書の写真


前回、自宅マンションや戸建てを高く売却するには、複数の仲介業者に仲介を依頼すること

が重要と述べました。

不動産を早く、高く売る方法。NO4、「仲介を依頼する不動産会社は1社ではありません。」

これは、「1社がダメなら、また次の1社・・」ではなく、同時に仲介の依頼するという意

味であり、最も重要な点です。

仲介を依頼するには、不動産会社と「媒介契約」を結ぶ必要があります。


この契約形態には、以下の3種類があります。

「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」

言葉だけではよくわかりませんが、簡単に言うと、

1、「一般媒介契約」:複数の会社に同時に仲介依頼ができる。

2、「専任媒介契約」:仲介依頼できる会社は1社のみ(と、購入者を自分も探すことができ

る)。

3、「専属専任媒介契約」:仲介依頼できる会社は1社のみ。

となります。

私が自宅を売却する際に不動産会社の担当者から聞いたのですが、日本では90%以上が

「2」か「3」の契約形態になっているそうです。

なぜそうなっているのか?→不動産会社が勧めているからです。

なぜ、勧めるのか?→ライバルの仲介会社がないので、会社として安心だからです。

専任媒介契約」や「専属専任媒介契約」の方が、営業マンが熱心に活動してくれるとい

う説明をされることがよくありますが、私の経験上、「熱心だから」早く、高く売れると

限りません。

また、契約形態によって、活動に差がでる会社とは契約する必要もないでしょう

もし、専任媒介でないと契約しないと言うなら、こちらから断ってもよいと思います。

購入予定者との窓口をたくさん持つことのメリットに勝るものはありません。

私も媒介契約を依頼した会社の1つから、何度か、専任契約にすることを依頼されました。

丁重にお断りしましたが、その会社の営業マンはすぐに内覧希望者を次々と紹介してく

れました。

その間、他の不動産会社も販売活動をしてくれているわけです。

そうすると、掲載物件はさらに多くの購入予定者の目に触れていることになります。

「仲介に強い複数の不動産会社と一般媒介契約で仲介を依頼する」

この契約形態さえ守ることができれば、自宅を高値で売却できる可能性は一気に広がるで

しょう。

不動産を早く、高く売る方法。NO3、「自分で相場を調べる。」「できるだけ多くの買い手候補に物件をみてもらう。」

補足ですが、媒介契約で不動産会社から料金を請求されることはありません。

無料ですので、ご安心ください。

不動産会社が料金を請求するのは、物件が売れて、購入者から入金があった時です。

物件の販売活動にかかる経費(WEBサイトへの掲載費、電話代、移動費など)はすべて、仲

介業者の負担となっています(※一応、事前に確認しておくことは必要です)。

各不動産会社は、経費を回収するためにも、競って販売してくれるはずです。


媒介契約を結んだら、SUUMOやAT HOMEに数日で掲載されるはずですので、自分の物件

チェックしてみてください。


買う側の目線で、PRの文章や写真映りが、物件に興味を持ってもらえる内容になっている

か、他の同等の物件と比べて見劣りしていないかを確認しましょう。

改善点があれば仲介業者に修正の依頼をします。

修正はすぐに対応してもらえますので、遠慮なくどんどん伝えていきましょう。

また、自分の物件だけではなく条件が近い競合物件の値動きや掲載期間もチェックして、

その後の販売戦略の見直しに役立てていくことを心がけましょう。

以上、不動産を早く、高く売る方法。NO5、「高く売るための仲介を依頼する不動産との最適な契約方法とは?」・・と」いう話題でした。